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ルービックキューブモザイク

はじまりの経緯

ルービックキューブモザイクの制作は、2012年に高校の「アジアと世界史」の課題で、アジアの古代美術を選び、モダンメディアを使って再現するというクリエイティブな課題の一環として始めました。私は漢字に取り組むことにしましたが、自分のモダンメディアははっきりと決まっていませんでした。現代アートの例を見て、有名なキング牧師 の壁画を制作したピート・フェクトー氏に触発され、ルービックキューブをメディアとして使用することにしました。このプロジェクトは今でも、私の恩師であるミセス・フレンズが、新しい生徒に説明する際に例として使ってくださっています。私は100個のルービックキューブで「友」という漢字のモザイクを作りました。このプロジェクトはとても楽しいもので、この新たな創作活動で自分の限界を探りたいと思いました。

ピートとの活動

何から手をつけていいのかわからないまま、深く考えずに、ピート・フェクトー氏にメールを送りお話をしていただくことはできないか問い合わせました。すると24時間以内にフェクトー氏から返信があり、スカイプで通話を設定して、このモザイクのデザイン、計画、制作に関する「秘密」を教えていただきました。氏によってルービック・インターナショナルにまで紹介していただき、2015年から2016年にかけてルービックのスポンサー支援アーティストとして活動しました。氏の支援に大変感謝し、そのまま作業に取り掛かりました。ルービックキューブを400個購入し、自分が影響を受けた人物のポートレートを制作することにしました。これが、マルコム・グラッドウェルのベストセラーに触発された、私の連作「Outliers(アウトライヤーズ)」の始まりです。

ディアフィールド・アカデミーへの寄贈

11年生と12年生の時に、私は全寮制高校であるディアフィールド・アカデミーを間もなく去ることになると悟りました。学校と学校が与えてくれたすべてのことに感謝の意を表し、ディアフィールド史上、伝説の学長であり、学校と地域社会に大きな影響を与えたフランク・L・ボイデン氏のモザイク画を制作しました。この作品は学校側からも好評で、ボイデン氏の妻で学校コミュニティの発展に多大な貢献をしたヘレン・ボイデン氏の作品の制作も依頼されました。この2つのモザイク画は現在、フランク・ボイデン図書館に常設展示されています。学校から作品を認めていただいたことに深く感謝し、当時も今も、そしてこれからも、この作品を地域の人々と共有させていただけることを嬉しく感じています。

ヘレン・ボイデン夫人

フランク・L・ボイデン氏

2022 Kent Yamamoto

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