口で作り出される音楽
ヒップホップの五大要素のひとつであるビートボックスは、MCやブレイクダンサーが必要なときにラジカセや音楽プレーヤーを持っていなかったことが発端とされています。ヒップホップのコミュニティでは、基本的なビートを生み出すために、CDや電子機器を必要としないヒトの口に頼ることにしました。これがヒップホップの核となり、単純なビートだけでなく、本格的に作曲されたトラックを生み出し、現代の芸術となっています。
ソロ・ビートボックス・スタイル
私がビートボックスを「正式に」始めたのは2016年のことです(それ以前はアカペラグループに所属し、ビートボックスの中でもよりリズミックなアプローチであるボーカル・パーカッションを練習していました)。この6年間、私のスタイルはオールドスクール・ヒップホップ、ファンク、そして現在プロダクションミュージックによく使われているメローな電子ドラムキットの音にインスパイアされています。私の現在のスタイルの良い例として 2022年のJapan All-Stars Beatbox Battleに応募したものがあります。
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タッグ・チーム - JackSpade
2017年からは、ビートボックスのもうひとつの領域であるタッグ・チーム・ビートボックス(パートナーと共にビートボックスを行い、制作したトラックで互いに調整し補完し合うこと)の探求を始めました。2013年インドチャンピオンのChoiceBeatsとともにJackSpadeというチームを作り、2017年のAmerican Beatbox Championshipsで3位入賞を果たしました。こ の経験により、私の音楽スタイルよりもテクニカルな、ChoiceBeatsが得意とするビートパターンとスキルを身につけることができました。
音楽テクノロジーとビートボックス
ビートボックスへの情熱と斬新なテクノロジーを組み合わせることにより、ビートボックスの限界を押し上げるための別の方法を模索することができたのです。手の動きをトラッキングして、音楽ソフトのさまざまな効果に変換するウェアラブルデバイスを研究しているグループ、SONIC Instrumentsと協働しました。これにより、聴覚的経験に視覚的側面が加わり、多感覚的にライブパフォーマンスが向上します。彼らのデバイスであるMO-Bandを自分のライブパフォーマンスに取り入れたり、自分の主催するビートボックスのイベントでデモブースを設置するなど、エンジニアとミュージシャンの新しいアイデアやコラボレーションを促進するためのお手伝いをさせていただきました。MO-Bandのプロモーションコンテンツで、私がデバイスを操作している動画はこちらです。
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